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「軽井沢昆虫クラブ_昆虫探索記」の記事
第28回 軽井沢昆虫クラブ ギフチョウを探せ
2019年5月5日今日はこどもの日
午前中は初参加の部員もいることから昆虫道具の説明を高校生部長の響太郎が話しました。
みんなこれなんだかわかりますかー
吸虫管 小さな虫を吸って採集する道具
叩き網 木や草に隠れている小さな昆虫を見つける便利な道具
その後はみんなで学んだ道具を実際に経験
さて少し早めに切り上げ、今日は八風山の頂上付近でヒメギフチョウの生息を探す冒険です。
道無き道を熊鈴を鳴らしながらみんな一生懸命進みます。
頂上に着いた途端、子供たちは笑顔、安心したのかとっても嬉しそうでした。
山頂付近で1時間ほど調査をしましたが残念ながら発見に至らず、11:50にお昼ご飯みんなお腹空いてたのね!
午後は一旦下山してヒメギフチョウの食草や産卵場所がないか調査する予定です。
午後の部は荒船林道周辺の環境調査から始まる。
鹿のフンや小さなヨコバイかなぁの幼虫などくまなく観察を続けたのですがギフチョウが生息できる環境は見当たらない結果となりました。またリベンジしたいと部員一同思いたいのですが正直なところ退屈な作業で寝に落ちる部員もで始めたので古代の昆虫発掘に急遽シフトチェンジ、ジオパークの謎を昆虫クラブ目線で調査に挑みました。
渓流にポツポツある岩を飛び渡り神秘的な崖の下にある石を次々とひっくり返す、時には砕いたり叩いたりと試行錯誤しながら化石を探す。ラチがあかないので一人1つ持って帰り後でゆっくりと分析することとなった。
日も暮れ始めた頃一本の電話があり、部長の恩師であるファーブルおじさんこと井出勝久先生の研究室に招かれる。メスアカミドリシジミとカラスアゲハの蛹があと10日ほどで羽化する模様、実物の蛹と展翅された成虫を見比べながら命の授業が自然とはじまった。これぞ神業、見る見るうちに心を掴まれグイグイとムシの世界に引き込まれてゆく部員たち、天然記念物のアヤミハビルの標本を前に私は思った。
先生こそ天然記念物だよなぁ〜と
それはさておき、ファーブルおじさんの貴重な座学を30分ほど受けた一同は、なんとビックリお土産に蛹まで頂いてしまいました!井出先生、いつもいつもありがとうございます。また一人昆虫学に目覚めた未来の研究者が生まれたかもしれません。
時間は18時を過ぎて、ここで帰る子も数名
残ったメンバーで恒例のライトトラップの準備です。時期的に気温も低くてあまり成果は望めませんが、なさねば成らぬ何事も!の精神でトラップを設置、昆虫女子の中島部員も加わり、夜の部はスタートいたしました。
最近は虫網よりもカメラを持つ時間の方が長い部長は、プロカメラマンの中島部員と楽しそうに春夜の撮影会を満喫、新入部員も初めて見る不思議な時間にハイテンションでした。スマホではエゾヨツメくらいしか撮影できませんでしたが、いろんな昆虫達と一緒でした。
翌朝起きると子供達は持ち帰った岩石を庭先で砕いて遊んでいました。